一週間はあっという間にすぎ…


「海だぁぁぁぁ!」


「夏休みたぁぁぁぁ!」


「あそぶぞぉぉぉぉ!」


………他人の振り、他人の振り


視界のすみで、海に向かって叫んでる二人を見ながら


目の前に広がる海を見ていた。


……いつぶりだろ、海


潮の匂いが懐かしくて、寂しい気持ちにさせる。


「乃愛、いこっ!」


叫んでた二人は気がすんだようで、座っていた私に手を差し出してくる。


それだけで、寂しい気持ちはどこかへ飛んで行ったんだ…


「つめたっ!」


「当たり前じゃん、水だよ?」


「乃愛泳ごーよ!」


「無理無理無理!」


キャーキャー言いながら3人で遊んだ。