《乃愛side》


「おーきーろーー!!」


頭の上から響く声に、眠っていた頭がフル回転するかのように目を覚ました。


「全くー、遅刻の癖ついちゃってるじゃん!」


……


状況が理解できないでいる私、多分このときの自分はかなりのアホ面だっただろうな。


「早くしないと遅刻するぞ!」


布団を引っ張られ、ベッドから無理矢理にもおろそうとしてる


さっきからいるこの人


「ねぇ、なんで詩音がここにいるの?」


私のアホ面の原因はあんただよ!!!


「なんで?
そんなの朝に弱いあんたを起こしに来たんだよ?」


あ、そーなんだ。

って、納得するわけないだろー!


鍵はどおしたんだよ!

不法侵入だし