「つか、何で「試合出る」って、教えてくんなかったんだよ?」


「え?うーん……サプライズ?」


「まぁ、確かにびっくりしたけど、あんなに活躍するとは思わなかった」

「えへへ。

私ね、実は結構頑張ったんだよ? ほら」


そう言って海は、自分の両手を俺の目の前に出した。

「!?」


海の手は、

血だらけだった。

「何で…」