「どうしたの?お父さん!これ……。」



お父さんが死んでなかったことに安堵する。



落ち着きを取り戻した私は、そう聞いた。



お父さんは、深刻そうな顔に変わった。




私も緊張が走る。



「梨々香、これからいうことを聞いてくれ。」




その真面目な顔をしたお父さんにこくっとうなずいた。




「何……?」




いとが外れたようにお父さんは口にした。




「…この通り、わしの家事の不注意で家がもえてしまった。本当に梨々香にはすまないと思っている。そこで、家がなくなって生活する事ができなくなってしまった。」




その言葉に頭を殴られた様な感覚になった。