「親、許してくれるかわかんないけど、梨々香のために許してもらう。」と、いつもの笑顔で昴が言った。



「頼むね。昴。」



私の後押しにガクッと肩を下げながら自分の席に戻って言った。




「勿論、昴の奢りね。」って言ったかんなと七海の声が聞こえた。




(…楽しみだなぁ。)




だけど、このあと、私の運命を大きく変えることになる出来事が起こるとも、知らずに。