ードンッ! 嫌がる安藤を壁に押し付けて、 「んっ!…や、ンッ…やめっ、」 「桂木ッ!!」 無理やり唇を重ね合わせていると、あいつに突き飛ばされた。 「沙耶ちゃん、大丈夫っ?!」 「…っく、」 崩れ落ちた安藤に駆け寄る、あいつ。 全てオレが招いたことなのに、そんなことにすら苛立ちを覚える。 「…ごめん」 安藤にどんな顔をすればいいか分からなくて、そのまま図書室を出た。