せっかく、一緒に帰れてるのに、なかなかうまく喋れなくて、結局、ほぼ何も話さないまま安藤の家に着いてしまった。


ーしかも、その次の日。



オレには何も言わないくせに、いつもオレの周りをうろついてる女子どもが、安藤を呼び出して、散々文句を言ったらしい。




それ以来、もともとオレに対して冷たかった安藤は、更に冷たくなって。



もう、今では笑ってるとこなんてほとんど見られない。



「クソ…っ」



ただ、安藤が好きなだけなのに。



何でうまく伝わらないんだろう…