[千景サイド]
「はぁ…」
静かな図書室にため息が響く。
アイツ…安藤と一緒に帰りたい、と思って。
結構、勇気を出して手を差し出したのに。
即刻、断られた。
安藤がオレを嫌ってる理由も、もちろん分かってる。
そりゃあ、あんなに仕事押し付けられたら誰だって嫌になるはずだ。
ーそれに、安藤は目立つのを好まない。
今までに、一回…たった一回だけ、安藤と一緒に帰ったことがある。
…もう、その時にはオレは安藤のこと、好きだったんだけど。
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