「…?」



ボソッと先輩が呟いた声はあたしには届くことはなく。



「じゃあ、もう帰りますね。…お先に失礼します」



先輩の言葉に甘えて、今日は帰らせてもらうことにした。



「ちょ…っ、おい!」



うなだれていた先輩の大きな声が背後から聞こえてきたけど、無視して歩き続けた。