「あっ!こうちゃんおはよ」

そう言ってコウキに笑いかけた牧田さん。

この2人は小学校から一緒。

だからコウキは牧田さんのことを

いろいろ知ってる。


「いいからさっさと上がれって」


コウキは兄貴みたいな口調で

牧田さんにそう言った。


そんな中でも、そのまま話しながら

教室へ向かう階段を上る2人。


「お前はどうにかしようとか

思わないのかよ」


俺を見て呆れたような口調で言ったコウキ。


「しょうがないだろ…。

どうせあの2人両思いなんだから」