「ユキのことは…

俺がずっと守ってやるから!」


幼いころに彼が言った言葉。


「うん!」


私は笑顔でそう答えた。


今でも鮮やかに甦るその記憶は、

私の心の中にずっと残っている。


ずっと一緒にいるのに、

ずっと隣にいるのに、

私たちは何の発展もない。

近すぎるからこそかもしれない。

いつも同じことの繰り返し。

近すぎず、

遠すぎずの距離を

保ったまま。