ファミレスに着いた私達は、適当に空いている席を見つけ座った

「えっと、とりあえず何か頼もっか」

「あ、はい」

私は机の端にあるメニュー表を取りながら、結城玲に言った

というか、普通こういうことは男がやるもんじゃないかな
何で私が…

そう考えた私はイライラしてきて、少し強引にメニュー表を渡した

「わゎっ」

そんな少しの強引にも弱いのか、受け取るときに焦られた

(そんな事にまで焦るのか…)

一体どうすればいいんだ

「結城君、決めた?」

「あ、えっと。じゃあコーヒーでお願いします」

「分かった。…すいません、ミルクティーとアイスコーヒー下さい」

「かしこまりました。少々お待ちください」

近くを通った可愛らしい店員さんに注文をした後、彼に向き直った

「…」

「…」

「で?」

「え?」

「え?」

こいつ…
人がせっかく話を振ってあげたのに、すっとぼけてる

と、思ったら

「あぁっっ!」

彼がいきなり大声を上げて、立ち上がった