私の答えを聞かず重ねる唇。

それが拒めなくて。

どうしてもこの人が好きで。

初めから私はこの人に惚れていたのかもしれない。



「あ、電車。きたね。帰らないと…」

「はい、さようなら」



いつもみたいに別れた。

ただ違うのはキスをしたという事実。