「柱を限界まで強くしたら、その状態を維持して。あたしが終わりって言うまで」


さて、こちらはこの辺にしておいて。


「待たせたね」

あたしは4人の下に駆け寄る。

「「そんなことないです!」」

「由良さんのためなら、俺、何時間でも何日でも待ちますよ!」


な、何日でもって…


「あ!抜け駆けしてんじゃねぇよ!」

何が抜け駆け?

難しい話をするねぇ。

って、何で喧嘩してるのかな?


理由はよく分からないけど…

あたし、うるさいの嫌いなんだよね…


「喧嘩しないでくれる?修行中だよ」

あたしが冷たく言うと、顔を真っ青にして「すいません!」と謝った。


「さ、始めましょう」

あたしは笑顔でポンと手を叩いた。


「まずは…どの属性でもいいので、柱をできるだけ多く創ってください。
2本でもいいですし、それ以上でも構いません」


千沙さんは3本、それ以外は2本創った。

隊員達は、1本は質の高いよい柱を創っている。千沙さんなんて、完璧な柱を2本創っているし。

でも、全員1本だけは質の劣る柱だった。