みんなはそれぞれに柱を創り出した。

水、氷、闇系などが多いかな。



…なるほど。

想像していた通り、弱い。


「その創り出した柱の魔力をゆっくり強くしていって。限界までね。」


あたしはみんなの周りを徘徊しながら言った。


「うわっ」

パリン、と柱が壊れる音がした。

どうやら男性隊員が集中力を切らして柱を壊してしまったらしい。

あたりに柱のかけらが散らばっている。


「"イレイズ"」

あたしはそれを跡形もなく消し去った。

「すいません」と男性隊員は謝った。


あたしはまっすぐ見つめた。

「集中力を切らさないで。死ぬよ?」

あたしは抑揚のない声で言い放つ。

「すっすいません!」

隊員は一気に血の気が引いたようだった。お顔が真っ青。


あたし、そんなに怖かったかな?

ちょっと反省しよう。