「では、異なる属性の柱を2つ以上出せる人、挙手ー!」

あたしは手をあげて聞いた。

手を挙げた隊員は、千沙さんを含めた4人だけだった。

まぁ、今第一小隊が任務中だから、人数が少なくなってしまうのは仕方のないことではあるけれど…

少なすぎる。

この状態で"サファイア"と戦えば、確実に死傷者が出てしまう…


「今手を挙げた人は、申し訳ないけどちょっと待機していてくれる?後から指導するから、ウォーミングアップとかしていて…?」

「「「「はい」」」」


今の4人はまだ大丈夫だけど、

問題は…


「さて、みなさん始めましょう。

あ、皆さんは柱は出せますよね?」

「「「「はい」」」」

全員答えた。

ちょっと安心…


まぁ、柱が出せないのなら"ガーネット"には入れないんだけどね。


「隣の人と間隔を充分にとってください。

…いいですか?

じゃあ、自分が1番苦手な属性の柱を出してください」

「苦手な属性ですか?」

「そうです」


柱は魔力の根本。

何よりも先にこれを鍛えなくては…


それに、隊員達はみんな、得意な属性の魔法はかなり使えるだろう。

それに得意な属性の魔法は、それほど鍛えなくても上達するもの。

でも不得意な属性の魔法は、そういうわけにはいかない。