「何で大翔のご両親こと…」
「あ~らっ!
私ね、あちらにお電話したのよ~。
だってね、結衣子なんかと付き合ってくださってるなんてね。
一応、ご挨拶しなくちゃダメじゃないの」
しなくていいっての。
絶対、絶対絶対お母さん…
「何か余計なことベラベラと喋ったんじゃないよね?」
「べっつに~?
結衣子は大翔君のおかげで大学合格できたようなものだとか、
は、言わせてもらいましたけどね?」
「っ?!?!
最っっっ低!!!!」
そんな事を嘆いていると、お母さんがあたしに追い討ちを掛けるようにして言った一言がコレだった。
「あ、それから今度の日曜に、
あちらの方とでお食事会することにしたから♪」
「…冗談止めてよね」
「そう思うなら当日もそのジャージで行くっ?
…日曜、空けときなさいよ?」