あたしは床に膝をつき、身動きが取れなくなってしまった。
服、汚れたし。
隼人、引いてるし。
クリスマスなのにクリスマスじゃないし。
…大翔、来ないし…
やっぱりサンタなんて居ないんじゃんっ…
涙が止まらなかった。
苦しくて、悲しくて。
やばっ、また吐きそうっ―…
「ほれ、ここに出せ!!」
「っ?!」
急に、掃除用のバケツが目の前に出てきてあたしは驚きのあまり、3度目の吐き気を見送った。
「…は、やと…
あたし 汚いから
離れて―
…?!」
隼人が、てっきり引いてると思ったから早く離れて欲しかった。
なのに、隼人ったら…背中さするんだもん…。