もちろん隼人に恋愛感情を抱いたことは全く無かったから、友情がこじれるような心配も無いだろうって今までずっと思ってた。
…だから、あんなことがあって。
あたしは怖かった。
芹奈の好きな人があたしを好きだなんて。
きっと彼女が知ったらあたしはもう親友でも友達ですら居れなくなるんじゃないかと思った。
そして今でもそのことは言えていない。
言うつもりも無い。
…なのになぁ…
「ヤダよ、隼人でしょ?!
バカうつる…」
なんて嘆いた瞬間、芹奈お得意のデコピンが飛んできて、あたしはまた頭痛をもよおした。
「ったい~」
「うるさいっ…
あたし、大学で最後にするつもりなのっ!
だからっ、応援してよね!」