そういってみたあたしの頬に伝ったのは…一筋の、涙。
号泣ってほどでもない。
でも、スーッと流れていく。
「っ…」
「結衣子ちゃんが笑えないのは
なんとなく分かる気がするんだ。
でも、あたし達で何とかしてあげたくて。
いつも結衣子ちゃんに
助けられて来たから、うちら…」
ねぇ、神様。
ありがとう。
…こんなにいい友達をあたしにくれて。
一人じゃなくて、二人も居るんだよ。
あたし、果報者だね―…
「ごめん、芹奈、琉璃。
あたし、今は顔にだしては笑えないみたいなの。
けど、楽しいよ?
二人が居たら、楽しいよ。
…ありがとう」