そんなの、もう十分なのにね。



あたしは、大翔を待つことに決めたんだから―…





「あんたらどっちも声デカイからっ!

聞こえてるし。」



「「あっちゃぁ~…」」


2人は揃って双子みたいにそう呟いて、苦笑いをして逃げる体勢に入っていた。



「逃げない!聞けッ!」


「「!!!」」


だから、あんたら…芹奈と琉璃、双子かよっ。



「別に変な気を利かせてる事は
怒ってないから。


でも、あたし大翔待ってんの。


まるで帰ってこないみたいな
前提立てて、

あたし励ますの止めて?


いつもの2人がいい…


…んだけど?」