「…い、いやあああああ」




あたしはそのまま座りなおすと、
真っ赤になった顔を手で隠した。



最悪最悪最悪最悪。
女の子はもちろん、男の子だって残ってたし
それに大和にも見られてしまった。



…も、もうあたし生きていけない…




「優実、大丈夫?」


隣から果苗の優しい声がした。
だ、大丈夫なふうに見えますか…。



「ほんと馬鹿だな、お前」

「…っもういやあ」

「運動神経ないくせに走るお前が悪い」

「だって大和がぁ~」

「お前が本気にするからだろ」

「…っも~嫌!」