「俺の方が疲れてる」

「一緒、一緒!」

「お前と一緒にすんな」

「な、なんだとー!」



大和と言い合いをしている間に
無意識に体を起こしていたあたしは、
勉強用具をもって
大和に殴りかかった。



「まだまだだな」

「…っくそー…」

「こっちまでおーいで、おちびちゃん」

「…ちび言うなー!」



絶対絶対、大和のやつ楽しんでる!
ほら、今だってすごく爆笑している。


「おりゃああああ!」


大和めがけて走るけど、
運動神経のいい大和に追いつけるはずなくて。


大広間ということも忘れて、
あたしはおもいっきりすべってしまった。