「…あの~、おふたりさん?」


ふと、斜め前から声がして
あたしと大和はその方向へ顔を向けた。


そこには、あたしたちをがん見している
果苗、前澤さん、颯人くん、圭二くんがいた。



「仲いいのはわかるけど、
こんな密集した所で
ラブラブしないでくれる?」



颯人くんがそういった。



「やっ、やだな~、ラブラブなんて!」

「そうそう、やめろよ」



大和の顔をみると
本当に嫌そうな顔していて。


でもなぜか果苗と颯人くんはニヤニヤしていて。
前澤さんと圭二くんはなにか考え事をしてるみたいだった。