バスの席は、
果苗、あたし、大和、颯人くんだ。


果苗も颯人くんも、
窓が近い方がいい!とかいって
窓際にいった。



「ねぇ、大和」

「ん」

「楽しみだね!」

「お前わかってる?
さっきもよっちゃんいったけど
勉強しにいくんだぞ?」

「うん、わかってるよ~」

「わかってないくせに」


大和はそういって呆れながら笑った。


そんな大和のほほ笑みもあたしにはかなり貴重で。


「…わ、わわわわ」

「…は?」

「笑ったー!」


なんて大声で叫んでしまった。