「なにびっくりしてんだよ」

「いや、考え事してまして~」

「まぁいい、でさ」

「??」

「…合宿の日の夜、あけといて」

「…っ!」



大和は、あたしの耳元で言うと、
自分の席へと向かってしまった。


「ちょ、優実!今の何!?」

「…~~っ」

「…顔真っ赤だよ?」

「…っ果苗~!」



あたしは赤くなった顔を誰にも見られたくなくて
果苗に抱きついた。


果苗がびっくりしたのはいうまでもない。