「あー、うん」

「そうなんだ、楽しそうだね」

「だろー?」


颯人くんはそういって
ドヤ顔をしているけど。


…前澤さん、
大和の名前に反応した。

あの日の光景を思いだしてしまう。
なかったことにしよう、と思っていても、
2人が仲良かったりすると、
すぐにあの日の2人が甦ってくる。



「…おい、優実」

「…」

「…おい」

「…っう、わあ!」



急に肩を掴まれてびっくりした。
あたしの肩をつかんだのは、大和だった。