果苗にしか聞こえないくらい
小さな声で、
さっき保健の先生がいってくれたことを話した。


「きゃー!まじで!?」


果苗は、そう叫んであたしの肩を揺らした。


「うん!ほんとほんと!」

「そりゃ元気になるわな!」

「…うん、でもね」

「な、なに…?」

「…土曜日、大和遊ぶ約束してた」

「え、誰と?」

「たまたま聞こえたんだけど…、
前澤さんと」

「え、あの子?」



あたしがそういうと、
果苗は不思議そうに顔を傾げた