「…っん」
目を開けると、白い天井に
白いシーツ。
…あ、確かあたし…
「起きたかしら?」
「…あ、すみません」
「いいのいいの」
カーテンを開けたのは保健の先生で。
「ここにいる」そういった大和は、
保健室にいなかった。
「…あの」
「ん?」
「…男の子、いませんでしたか?
身長が高くて黒髪の…」
「あぁ、その子なら教室に返したわよ。
ここにいたいんだ、とかいったけど、
HR始まっていたし」
「そうですか」
「でも…」
「…?」
「また様子見に来ます、大切な奴なんで。
そういって保健室を出ていったわ」