あたしは大和に背を向けて、 そのまま目をつぶると眠りに落ちた。 …だよ、…好きだよ―― 誰かの声がする。 とても優しくて聞いたことないけど、 どこか懐かしい声なの。 あぁ、あたしこの声知っている。 …でも、なぜか顔が浮かばないの。 嬉しいはずなのに、 声だけが聞こえる。 …ねぇ、あたしも大好きだよ―― その声は、 「君」に届いていますか…?