え…?
なんで…?


「そうか、わかった」


圭二くんはそういって
保健室から出て行ってしまった。


「どっか痛いのか」

「……」

「なにか答えろ」

「……っだい、じょうぶだよ」


あたしは涙を拭いて大和を見上げた。
今あたしは、イスに座っているから
かなり見上げないと、
大和の顔が見れない。



「じゃあなんで泣いてんだよ」

「…」

「あいつに言えて俺には言えないわけ?」


あいつ…?
圭二くんのことかな?


「…圭二くんも、しらないよ」