いや、そうじゃない。


「俺は気にすんの」

「えぇ?男でしょ?」

「……はぁ」

「あぁ、ごめんねっ、
うざかったよねっ?」

「…もういい、そこにいて」


優実に背を向けて
俺はスウェットから制服に着替える。


ブレザーをはおったとたん、
後ろからぎゅって抱きつかれた。


「…何」

「ごめんね?
嫌いにならないで…」

「…」


なにいっちゃってんの、こいつ。
可愛すぎるだろ。


嫌いになるわけがない。


「…っでもね、
少しでも大和と一緒に居たいの…」