「大和!」

「おはよ~!」

「ねぇ、大和…」



優実の声を聞くだけで
緊張して。


「圭二くんがね!」

「だって颯人くんが…」


優実から他の男の名前を聞くだけで
こんなに嫉妬して。


「うるさい」

「さすが馬鹿だな」

「おいチビ」


なんて、言いたいこととは
逆なこと言って
優実を泣かせたこともあった。



そして今、
俺の隣に堂々といる優実を、
やっぱり好きだと思った。


俺はそんなに想いを
言葉にしないから
よく優実に怒られるんだけど。


好きとか愛してるとか言わないのは
優実にいってほしいんじゃねえか
って思ってたり。