あたしが抗議していると、
店員さんはもう袋に詰めていて。
大和はおつりをもらっていた。
「…はい」
「……いいの?」
「あぁ、たまにはな」
笑顔を見せる大和。
最後だから、なんだよね…、きっと。
「……ありがとう」
あふれそうな涙をぐっとこらえて
大和を見上げてそういった。
大和は何も言わず
あたしの頭をくしゃっとする。
「あ、じゃあ大和も買おう?」
「は、俺はいいよ」
「ダーメ。
あたしもお金払わせて?」
「それもダメ」
「え~、なんで?」
「…なんでって…」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…