電車に揺られて水族館がある
最寄駅まで来た。


さっき離された手は、
大和によってまた繋がれた。



…なんか今日の大和、
積極的で優しい。


どうかしちゃったのかな…?




「喉乾いたな」

「あ、うん」

「ちょっと待ってて」



大和の言うとおり待つ。
数分後、ジュースを持った大和が来た。


「お前はオレンジだろ?」



…大和、あたしがオレンジジュース好きって
覚えてくれてたんだ………。