「…っ」 あたしは歯をくいしばり、 席へとついた。 隣の席の圭二くんはもう来ていて。 「どうかした?」 「あ、ううん!なんでもないよ!」 「そっか」 「うん、ありがとう」 優しく声をかけてくれた。 …どうかした、って聞いてほしいのは大和なのに。 あたしの気持ち、気づいてほしいのに…っ そんな見苦しい嫉妬に襲われた。 …でも、泣かない。