「なぁ大和」

「んー」

「お前、さっき嫉妬したの?」

「…は?」


エレベーターを待っている時
圭二が急に聞いてきた。



「ほら、さっきの授業始まる前に
俺と朝日が喋ってた時」

「……あぁ」

「嫉妬してたんだ~」

「だからなんだよ」

「でも朝日は気づいてないよね」

「まぁな」



「…俺の気持ちも気づいてねえし」



小さい声でいったけど、
圭二は確かにそういった。