「てか次美術?」

「うん」

「絵、苦手なんだっけ?」



……圭二くん、絶対わざとだ。
あたしが絵の才能ないことしってて
そうやっていってくるんだ。


だって口元が上がってるもん!!!


「だ、だったら悪い?」

「あはは!まぁ女子は絵心ないとな~」

「っあ、あたしだって女の子だよ!?」

「絵、苦手なくせに?」

「…く~~~っ」

「あははは!
ほんと面白いな、朝日は。」



圭二くんはそういって
あたしの頭をわしゃっと撫でた。