「あれっ?まだ大和きてねーの?」



目立つ大和とは反対の方から
聞き覚えのある声がした。


そちらの方を向くと圭二くん。



「あ、圭二くん。
……大和は………」

「…ん?
…あぁ、またか」



女の子に囲まれている大和に
気づいたのか
圭二くんは少し呆れた顔をした。



「あ、颯人くんは?」

「トイレ行ってから行くってさ」

「あ~、なるほど」

「つか、合宿はやかったよな~」

「うんうん!
長いようで短いってこういうこと言うんだね!」

「あははは!
それ間違いねえわ(笑)」


圭二くんがわらうから
あたしもつられて笑う。