それから家につくと、
何も言わずに大和は自分の家へと入ってしまった。


ため息をつくと、
あたしも自分の家へと入った。


「ただいま~…」

「あら、早かったのね」

「うん」

「クラスどうだった?」

「大和も果苗も颯人くんも一緒だったよ!」

「そう~、よかったわね~」


お母さんはそういって、
リビングへと戻って行った。
あたしは母子家庭。
お父さんは、あたしが小さい頃に亡くなった。
急な交通事故だった。


お父さんの仏壇に手をあわせて
あたしは自室へと向かった。


…今日は大和の様子が変だった。
そんなことばっか考えていた。