それから数分後、 大和から電話がきた。 『食べたけど』 「は、早いね…」 『まぁ…。 で、どこいけばいい?』 「…えっと、じゃあ……」 『いい、俺がお前の部屋いく』 「え…」 『なに?』 「…いや、なんでも……」 『じゃあいくから』 無愛想な言葉だけど、 温かい声が帰ってくる。 「…果苗、紗樹。 今から大和くるみたい」 「え、ここに?」 あたしは無言でうなづいた。