あれから何時間たったんだろう。 気がつけばあたりは真っ暗だった。 「…っ戻らなきゃ」 力を踏ん張って自力でたつ。 …果苗、紗樹……心配してるんだろうな。 大和は………、心配するわけないよね。 夢だったんだもん。 「はぁ…」 あたしはため息をついて その場から去ろうとした。 「あれ…?」 でも、あたりは真っ暗で 街灯もない。 「……どっちからきたんだっけ?」