俺が優実の目をみて言うと、
そのまま優実が俺に抱きついてきた。



「ちょ…っ」

「ごめんね、大和ごめんねっ
あたしね、ずっとずっと好きだったの。
だから、大和が他の子に笑いかけてるの見るの
本当につらかったの…っ」

「……ん」

「でもね、こうしていれるだけで、
ちゃんと言ってくれただけで、
あたしは幸せだよ」



優実はそういって、
初めて自分から俺をギュっとした。



「……俺も」



そんな優実を抱きしめて、
触れるだけのキスをした。



…まさか、あんなことが起きるとは知らずに。