「相手に伝える時は、
本気で言わなきゃいけないんだよ?」

「…」



なにこいつ。
母さんみたいな説教して。



「じゃあ優実が先に俺に伝えて?」

「えぇ!?」

「俺にいったんだからできるよな?」

「…うー」



困り果てた顔をした優実の顔を
さらに俺の方に近づける。


もう少しで唇が重なりそう。



…こんな可愛い顔が目の前にあるのに
我慢なんてできるはずなくて。



「…んっ」



気づけば優実にキスをしていた。