どうぞ、といい遠慮なく
部屋に俺を入れる優実。
…つーか、もうちょっと警戒しろよ。
ほんとこいつは、
無自覚で鈍感だから困る。
「なんかあったの?」
「いや、別に」
優実に会いに来た、
そう言えばいいのに素直に言えない自分に腹が立つ。
それでも優実はニコニコしていて。
「……優実、おいで」
俺はベッドに座って
両手と両足を広げると優実にそういった。
へ?と声を出す優実を、
俺はそのまま腕を引っ張って自分の胸の中に包み込んだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…