……なんか俺、
優実にぞっこんだな。



我ながらにして笑ってしまう。




    -


午前の授業がおわり、
今は昼休み。


俺が優実の部屋を訪ねると、
優実はなぜか1人で。



「大和!来てくれたんだ?」

「あ、あぁ」

「どうしたの?」

「つかあとの2人は?」

「あ、なんかどっかいっちゃった!」



あははは、と笑う優実を、
どうしようもなく抱きしめたくなった。