「照れてるの?ね~」

「…うっさい」

「あはは!大和かわいい~」

「……まじで黙れって」



シュン…。
大和に思いっきり睨まれて、
あたしはシュンとなった。


そんなあたしたちをみて
ニヤニヤするこの人たち。



「まぁ朝から暑いわ~」

「へ、まだ夏じゃないよ?」

「…馬鹿、そういう意味じゃないのよ!」

「え、えぇ?」

「まぁまぁ。優実鈍感なんだからしょうがない」


果苗と紗樹がニヤニヤしながら話す。
颯人くんはのんびりあくびをしていて、
圭二くんはこっちを見たまま立っている。