ある晴れた日の午後

あたしは仲のいい先輩に呼び出された


陽菜(はるな)高校1年生

浸しみやすいようみんなあたしをこう呼ぶ


ぼうっと待ち合わせ場所で待つあたしと

もう一人同じ人物を待つ人がいる


浩司(こうじ)先輩


あたしの二つ上の先輩で生徒会長を努めている

スラッとした横顔は通りすぎる人を振り向かせる


あたしには不釣り合いでとても気まずい


気まずい理由は他にもあって
あたしは誰もが羨む浩司先輩と
付き合っていたのである