「なーんだかいい感じの雰囲気を
壊しちゃって申し訳ないねー」


っと海人先輩がニヤニヤしながら言う


「別にそんなんじゃねぇよ」

その言葉にちくっと胸が痛んだが
何もないのだから何とも言えない


「楽しそうに話してたなー颯人ー
俺の気持ちなんてどうだっていいんだなー」


その時あたしは車椅子で歩けないことに
どうだっていいんだなっと勘違いをしていて
後々海人先輩を苦しめてしまうことなど

思いもしなかった