もう、本当に全部が好きなんだ。


君がくれる優しい愛もキスも、照れたときに見せるはにかんだ笑顔も。


狂おしいくらいに、君のすべてが大好きなの。


「じゃあ、また明日」


そう言って、名残惜しそうに笑う君に胸がキュッと締め付けられたけど、その寂しさを振り切って、なつも同じように笑顔を向ける。


また明日、会えるよね……?


切ったばかりの短い髪の毛を風に揺らしながら、ゆっくりと離れていくあおちゃんの背中。


その背中が徐々に小さくなるのを見つめながら、なつはそう思った。